残像

確か小学5、6年生の頃だったと思う。
テレビを見ていたら、ベトナム戦争帰りのアメリカ兵がエレキギターの演奏をしていた。
その人は戦争で右手を失った人で、要するに左手だけでエレキギターの演奏をしたわけだ。
その時のことは、今だに頭の中で映像を再生できるぐらい、はっきり覚えている。
「ギターってのは、片手が無くても弾けるんだ」とびっくりした。

私がエレキギターを始めたのは、その数年後、私は15歳だった。
実は私は19歳の時に突発性難聴で左耳の聴力を失ってしまった。
6年前に神経系の薬のせいで、右手の神経をやられてしまい、字が書けなくなった。でも、とりあえず98%の機能は回復した。
でも、練習中はよくピックを落としたりする。(笑)

別に不幸自慢をしてるわけじゃあない。
こんなやつでもギターを弾こうと思えば、とりあえず弾けるんだよってこと。
ただし、片耳が聞こえないってのは、歌う時に音痴になる。
ギターを弾く上では関係ないのかなと思いつつ、やっぱり自分は音痴かなと思う時がある。

でも、エレキギターに取り憑かれてしまった私は、周りがどう言おうと死ぬまで弾き続けると思う。
それでいいんだと思っている。