言っていいこと・悪いこと

口の悪い私がこんなエラソーなこと言うのも何だが、いくら気に入らないからと言っても、言っていいことと悪いことがある。
少なくとも私はこういうことだけは口が裂けても言わないと決めてることがある。
ひとつは相手の欠点と思われることをずけずけ言うこと。
これで相手を潰すことがあるからだ。
まるであんたのためを思って言ってやってるんだ!と言わんばかりの人がいるが、結局はその人の思い通りにしたいだけだ。
親切のつもりだろうが、所詮エゴだと私は思うことが多い。
もう一つは言ってもどうしようもないことをわざわざ言うこと。
昨年のセッションで、ボーカルの女の人がよほど私のギターが気に入らなかったのか「楽器やるなら絶対音感がないとね」と平然と言ってきた。
絶対音感ってのは七歳までに身につけないとだめと言われている。
とうの昔に七歳を過ぎた私に、敢えて言う必要があるんだろうか?
言っても仕方ないと知ってて言ってるのは明らかだ。
言葉は武器どころか、場合によっては凶器になる。
人を殺すのに刃物は要らない。
言葉ひとつあれば良い。
言葉ひとつで人を自殺に追い込める。